内分泌疾患

カリウム

カリウム

検体・容器
 血清    0.5mL ポリスピッツ 冷蔵
 蓄尿    5mL 尿用容器 冷蔵

備考
 緊急報告検査
採血後は、血液凝固を確認後、速やかに血清分離してください。血液のまま放置、冷却保存又は溶血は、カリウムが高値を示しますので避けてください。

 検査方法: 電極法
 基準値: [血清]  3.6~5.0(mEq/L)

[蓄尿]  1.0~3.9(g/day)

 所要日数: 2~4
 実施料: 11点
 判断料: 生化学的検査(Ⅰ)判断料144点
 区分: D007(01)
 レセプト名: カリウム

臨床意義
 体内総カリウム(K)量の98%は細胞内に存在し,細胞外液中に含まれるカリウムは全体の2%である。1日の摂取量は約70mEqで,摂取された量の90%は尿中に排泄され,糞便中に約10%が含まれるので,皮膚を介して体外へ失われる量はごくわずかと考えられる。
血清Kの恒常性は,腎からの排泄と細胞内外の分布を調節することにより維持される。カリウム濃度の異常は,細胞膜の機能に重大な影響を及ぼし,神経・平滑筋・心筋などの重篤な機能障害を引き起こすことが知られている。

異常値を示す病態・疾患
 上昇する疾患
K過剰摂取、薬物(βブロッカー,ジギタリス)、副腎皮質機能不全、先天性溶血性貧血、腎不全、高K血症性周期性四肢麻痺、アシドーシス
 減少する疾患
利尿剤投与、K摂取不足、発汗過多、熱傷、低K血症性周期性四肢麻痺、原発性アルドステロン症、下痢、アルカローシス、薬物(インスリン・重炭酸ナトリウム)、嘔吐

参考文献
  桑 克彦 と 高橋 勝幸:臨床検査 34-11-1353~1358 1990 と 検査と技術 20-6-106~110 1992
  木野内 喬 と 滝口 雅博:日本臨床 53-増-753~757 1995 と エマ-ジェンシ-・ナ-シング 秋増-37~40 1993

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