ナトリウム
ナトリウム
検体・容器
血清 0.5mL ポリスピッツ 冷蔵
蓄尿 5mL 尿用容器 冷蔵
備考
緊急報告検査
採血後は、血液凝固を確認後、速やかに血清分離してください。血液のまま放置、冷却保存はナトリウムが低値を示しますので避けてください。
検査方法: 電極法
基準値: [血清] 136~147(mEq/L)
[蓄尿] 1.6~5.8(g/day)
所要日数: 2~4
実施料: 11点
判断料: 生化学的検査(Ⅰ)判断料144点
区分: D007(01)
レセプト名: ナトリウム及びクロール
臨床意義:
細胞外液中の浸透圧活性物質の95%以上は,Naとそれに随伴する陰イオン(ClとHCO3-)とで占められるので,NaとClは細胞外液の量と浸透圧を規定する重要な因子である。一方,細胞外液と細胞内液の組成は著しく異なるが,水は細胞膜を自由に通過し得るので,細胞内外の浸透圧は等しい。そのため,血清Na濃度は全体液浸透圧の指標となる。したがって,NaとClの血清濃度や尿中排泄量を測定することにより,体液の量や浸透圧の維持機構ならびに酸塩基平衡調節系の病態の把握に有用である。
異常値を示す病態・疾患:
・上昇する疾患
本態性高Na血症、尿崩症、脱水症(嘔吐・下痢)、水分摂取不足、原発性アルドステロン症、Cushing症候群
減少する疾患
腎不全、SIADH、急性水中毒、Addison病、ネフローゼ症候群、Na喪失性腎症、Na摂取量減少、肝硬変(浮腫)、甲状腺機能低下症
参考文献
桑 克彦:臨床検査 34-11-1353~1358 1990
木野内 喬 と 滝口 雅博:日本臨床 53-増-748~752 1995 と エマ-ジェンシ-・ナ-シング 秋増-37~40 1993
関連項目
K(カリウム)、Cl(クロール)、浸透圧、浸透圧
