甲状腺刺激ホルモン
甲状腺刺激ホルモン
TSH (甲状腺刺激ホルモン)
脳下垂体から分泌され、甲状腺の分泌を刺激するホルモンです。
甲状腺機能の異常が疑われる場合に甲状腺ホルモン検査と組み合わせて測定されます。
基準値 : 0.340-5.000 (μU/mL)
★高値になる主な疾患
橋本病、クレチン病、TSH 不適切分泌症候群
★低値になる主な疾患
バセドウ病、甲状腺ホルモンの過剰摂取、中枢性甲状腺機能低下症
サイログロブリン
甲状腺ホルモンの前駆体で、さまざまな甲状腺疾患で上昇します。
基準値 : ≦33.70 (ng/mL )
★高値になる主な疾患
甲状腺分化癌、無痛性甲状腺炎、亜急性甲状腺炎、バセドウ病
★低値になる主な疾患
甲状腺全摘出症例、無甲状腺症
抗サイログロブリン抗体
サイログロブリンに対する自己抗体の検査で、自己免疫性甲状腺疾患が疑われる場合に測定されます。
基準値 : < 19.3 (IU/mL)
★高値になる主な疾患
橋本病、バセドウ病、特発性粘液水腫、原発性甲状腺機能低下症、甲状腺腫瘍、膠原病
抗甲状腺サイログロブリン抗体
サイログロブリンに対する自己抗体の検査で、自己免疫性甲状腺疾患が疑われる場合に測定されます。
基準値 : < 陰性 (<100 倍)
★高値になる主な疾患
橋本病、バセドウ病、特発性粘液水腫、原発性甲状腺機能低下症、甲状腺腫瘍、膠原病
抗甲状腺マイクロゾーム抗体
マイクロゾームに対する自己抗体の検査で、自己免疫性甲状腺疾
患の経過、予後の判定に有用です。
基準値 : < 陰性 (<100 倍)
★高値になる主な疾患
橋本病、バセドウ病、特発性粘液水腫、甲状腺腫瘍、膠原病
抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体(抗 TPO 抗体)
マイクロゾーム分画に存在する甲状腺ペルオキシダーゼに対する自己抗体の定量検査で、自己免疫性甲状腺疾患の経過、予後の判定に有用です。
基準値 : < 3.3 (IU/mL)
★高値になる主な疾患
橋本病、バセドウ病、甲状腺腫瘍、特発性甲状腺機能低下症、無痛性甲状腺炎
TSH レセプター抗体 (TRAb)
TSH がレセプターと結合するのを阻害する自己抗体で、甲状腺機
能亢進時のバセドウ病の鑑別に有用な検査です。
基準値 : < 2.0 ( IU/L )
★高値になる主な疾患
バセドウ病、橋本病、特発性甲状腺機能低下症
TSH 刺激性R抗体 (TSH 刺激性レセプター抗体、TSAb)
バセドウ病が疑われた場合、バセドウ病の治療経過中および治療中止後の経過観察の為、測定される自己抗体です。
基準値 : < 120 (%)
★高値になる主な疾患
バセドウ病
カルシトニン
甲状腺から分泌されるホルモンで、血中カルシウム濃度を低下させる作用があり、甲状腺髄様癌の診断、経過観察に用いられます。
基準値 男性:≦9.52(pg/mL)
女性:≦6.40(pg/mL)
★高値になる主な疾患
甲状腺髄様癌、各種悪性腫瘍
★低値になる主な疾患
甲状腺全摘後
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