内分泌疾患

アルブミン

アルブミン

検査の目的

血清又は血漿中のアルブミン(ALB)の測定を目的とする。
アルブミンは肝臓で合成される分子量66,000の蛋白質であり、血中での半減期は約15日である。膠質浸透圧を維持に関係し、ビリルビン、尿酸、遊離脂肪酸、サイロキシン、Ca、Cu、Zn、そのほか各種薬剤や色素などの物質との結合輸送に重要な役割をもつ。臨床的には全身栄養状態や腔内・体外への喪失の把握、肝機能障害の検査として利用される。

生物学的基準範囲又は臨床判断値

4.1~5.1g/d

警戒値/緊急異常値、異常時報告値
7.0g/dL以上

臨床的解釈

血清アルブミンは肝臓で合成される蛋白質である。アルブミンの減少は、
 ①産生の低下(肝障害、炎症性疾患)
 ②体外への漏出(尿、消化管、皮膚)
 ③代謝亢進(甲状腺機能亢進症、炎症性疾患)
 ④栄養不良(低栄養。消化吸収障害)で起こる
また、血液希釈でもアルブミン濃度は低下する。
血清アルブミンの増加は脱水症以外では見られない。

可能性のある変動要因

臥位よりも立位で高値となる。運動で高くなるため、早朝よりも夕方に高値となる。
保存する場合は、血清分離後、冷蔵保存で1週間、凍結保存で長期間安定。



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