内分泌疾患

抗サイログロブリン抗体

抗サイログロブリン抗体

検査の目的

血清中の抗サイログロブリン抗体の測定。
抗サイログロブリン抗体は、甲状腺濾胞内コロイド成分であるサイログロブリンと反応する自己抗体です。

基準値

19.3未満 (IU/mL)

高値を示す病態
 バセドウ病、橋本病
低値を示す病態
 低値側の臨床的意義は少ない

臨床的意義

抗サイログロブリン抗体の測定は、自己免疫性甲状腺疾患の診断および鑑別に有用です。
甲状腺疾患では、各種の甲状腺特有抗原と反応する臓器特異性の自己抗体が検出されることがあります。抗サイログロブリン抗体は、甲状腺濾胞内コロイド成分であるサイログロブリンと反応する自己抗体です。免疫グロブリンクラスのIgG抗体が主ですが、IgA、IgM抗体も認められる。
特に、免疫性甲状腺疾患である橋本病患者において本抗体の陽性率が高く、抗体価は広く分布します。バセドウ病患者においても本抗体は陽性を示しますが、抗体価は橋本病に比べて低い場合が多いです。
橋本病での陽性率は75~80%、バセドウ病では50~60%くらいといわれる。
びまん性の甲状腺腫を触診し硬度が固い場合は橋本病を疑い、その場合甲状腺機能亢進があればバセドウ病も考慮にいれる。



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