内分泌疾患

血清鉄

血清鉄

検査の目的

血清又は血漿中の鉄の測定を目的とする。
生体内の鉄の総量は約4000mgであり、その2/3は赤血球内の血色素として存在し、1/3弱は貯蔵鉄 ( フェリチンとヘモジデリン)として実質臓器内にある。そして、血清中の鉄はトランスフェリンと結合しており、それ以外の形では存在しない。貯蔵鉄プールから動員された鉄はトランスフェリンと結合して血清鉄となり、血清中を流れて骨髄の赤芽球に摂られて赤血球ヘモグロビンとなる。貧血の鑑別に有効である。

生物学的基準範囲又は臨床判断値

 男性:64~187μg/dL
 女性:40~162μg/dL

警戒値/緊急異常値、異常時報告値

該当なし

臨床的解釈

血中の鉄は再生不良性貧血、急性肝炎、肝硬変症及び慢性肝炎で高値を、鉄欠乏性貧血、慢性出血性貧血、真性多血症、感染症等で低値を示し、慢性腎炎、リウマチ性疾患等の一部でも減少する

可能性のある変動要因

EDTA(抗凝固剤)は、負の誤差を与えるので使用できない。
溶血により正誤差を与える。



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