内分泌疾患

遊離T4

遊離サイロキシン(FT4)

検査の目的

血漿中の遊離サイロキシンの測定を目的とする。
甲状腺ホルモンは血中では、99%が蛋白と結合した形で存在している。これらの蛋白と結合しない遊離型のサイロキシンをFT4といい、FT4は標的細胞に入りT3に変換した後、甲状腺ホルモン作用を発揮する。したがって、血中FT4濃度は甲状腺機能の指標として用いられている。

生物学的基準範囲又は臨床判断値

 0.9~1.8ng/dL

臨床的解釈

8.0ng/dL以上:バセドウ病による甲状腺機能亢進症、無痛性甲状腺炎および亜急性甲状腺炎の極期
1.8~8.0ng/dL:軽症のバセドウ病、無痛性甲状腺炎および亜急性甲状腺炎
0.4~0.9ng/dL:慢性甲状腺炎に伴う甲状腺機能低下症、低たんぱく血症
0.4ng/dL未満:慢性甲状腺炎に伴う著しい甲状腺機能低下症、特に粘液水腫、下垂体性(中枢性)甲状腺機能低下症

可能性のある変動要因

妊娠で多少の増減あり。
ステロイドホルモン内服時に低値を示す場合がある。



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