内分泌疾患

グルコース

グルコース

検査の目的

血清、血漿又は尿中のグルコースの測定。
血中の糖は、腸からの吸収、肝でのグリコーゲンの分解、他物質よりの新生などによって増加し、グリコーゲン生成、組織での酸化分解、脂肪への転化などにより減少する。また、生体内の糖代謝は内分泌系及び自律神経系によって支配調節を受けていることから、血糖値及び尿糖値の異常はそれら疾患の診断・経過の判定などに大変重要とされている。

生物学的基準範囲又は臨床判断値

 空腹時血糖:70~109mg/dL
 随時血糖:70~199mg/dL

臨床的解釈

高血糖をきたす機構は、インスリン分泌低下やインスリン感受性の低下などにより、肝の糖新生更新、末梢組織でのグルコース利用の低下による。また、グルカゴン、アドレナリン、下垂体ホルモンは、インスリンの作用を抑制するため血糖の上昇をきたす。
さらに、高浸透圧性昏睡時には、循環血流量の減少が起こりブドウ糖の腎からの開設障害も加わる。
低血糖は、摂食時のインスリン過剰分泌や膵島β細胞腫瘍、インスリン過剰投与などのインスリン過剰状態で起こる。また、空腹時に肝での糖新生の低下、末梢での糖利用の亢進、アルコール摂取やコルチゾール不足などによっても低血糖をきたす。

可能性のある変動要因

食事摂取にて上昇し、絶食や運動にて低下する。
日内変動としては御膳時頃に低下する。
全血で測定すると血漿の測定値より低値を示す。



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