内分泌疾患

コルチゾール

コルチゾール

検査の目的

血漿中のコルチゾールの測定を目的とする。
電解質異常、高血糖、低血糖、高血圧、低血圧、クッシング症候群やアジソン病に特徴的な身体所見など、副腎皮質機能異常が疑われる場合。また、視床下部下垂体腫瘍や副腎腫瘍が疑われた場合も必須である。

生物学的基準範囲又は臨床判断値

 110~410μg/dL

臨床的解釈

低血糖、低ナトリウム血症、外傷、感染症など、血中コルチゾールの生理的高値が期待される状況で基準域の下半(10μg/dl以下)にある場合は、副腎皮質機能低下症を疑う。クッシング症候群の検査値には大きな幅があり、血中コルチゾール値が基準範囲でもデキサメタゾン抑制試験などで初めて異常が証明されることがある。
クッシング症候群で血中コルチゾールが30μg/dl以上を呈する重症例は、免疫抑制のため急速に感染症死に至る危険性が高い。

可能性のある変動要因

日内変動:早朝高く、夜間低値
妊娠中:胎盤からのCRH分泌由来
薬剤:ヒドロコルチゾン、デキサメタゾン、ステロイド剤


患者準備,採取・提出上の注意

安静後、指定容器に採血し,よく混和させ,血漿分離して凍結保存



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