足の病気
足の病気
神経障害の症状は、脳から最も離れていて構造的に細くて弱い、足先の神経から始まります。神経障害のために足の感覚が鈍くなっていると、けがややけどをしても、なかなか気付きません。しかも足の裏などは手と違って、ふだんあまり目にすることがないので、けがややけどに気付くのが遅れます。そのために、小さな傷が潰瘍や壊疽に進行してしまい、長期間の治療が必要になったり、ときには足を切断しなければならないことがあります。
こうしたことに加え、足の関節の変形(糖尿病患者に現れることが多く、これにも神経障害が関係していると考えられています)や、血流障害で足が冷えるために暖房器具を足に近付けすぎるといった行動が、足にけがややけどを負う機会を増やしたりします。
また、足の動脈の「血管障害」が進むと、間歇性跛行(かんけつせいはこう)といって、少し歩くとふくらはぎやももが痛み出し、休憩すると痛みがとれるが歩き出すとまた痛くなる、という症状が現れます。歩行により足の筋肉が消費する酸素が増えるのにもかかわらず、血管障害のため血液が十分に供給できないことで現れる症状です。
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